Jan 16, 2017

人・人物・自画像・セルフィー という興味

新年初めにお邪魔したのは 保井智貴さんの展示。
一緒に自撮りしていたら画廊外の子供達が 大興奮していました。笑


人を作る、人をモチーフとしている作品制作をする方に大変興味があります。
昨年12月に始まったDOMANI・明日展をCafeglobeで取材した際にも、インパクトの大きい自画像の絵画作品を発表している松井えり菜さんにインタビューしました。想像していたより、さらりに明るくてハキハキお話してくださる松井さんは 文中にあるコメントはもちろんですが、自分自身で感じたことを伝える媒体として 自画像が存在していて、さらに描くという手法を続けています。ストレートでパワフル。
とても素敵な方だと感じました。
(#4 若手作家のパワーを浴びる~DOMANI・明日展〜 はこちら→ http://www.cafeglobe.com/2016/12/059238art.html )




新年初めにお邪魔したのは 保井智貴さんの展示。
恵比寿のMA2というギャラリーで今週土曜日1月21日まで「遠くにある意志。」が開催されています。保井さんとの出会いは、私が銀座にあるMegumi Ogita Galleryのトークイベントにお邪魔した際にご紹介いただいた時なので、もう5年ほど前なのですが今回こそは行かねば!とワクワクしながらお邪魔しました。

保井さんの作品の実物は初めて。「保井さんは彫刻科出身の彫刻家だよ!」と紹介いただいていたので、てっきり木彫で人物を作っているような勝手なイメージだったのですが、なんと乾漆で造形している方でした。「かんしつ」って私も初めて聞いたのですが、麻と漆を貼り合わせて形にしていくようです。思いっきり工芸じゃないか!とびっくりしましたが、だからこんなにきめ細かで繊細な表情を作れているのだなぁとまじまじ。
他にも螺鈿を用いたり、スズでシルバーの部分を塗装したり。なんと目元は大理石と黒曜石。すごく大変な作業にぞわぞわ。。。




2階の展示は建築家の方とのコラボレーションで、木で作られた椅子、キューブなどが金属となり、これまた非常に不思議な存在感。
木で丸い椅子が特に私は気になって気になって仕方なくて、だって丸くて、本来の木ならば温かみのある表情のはずなのに、金属の鋭く冷たい空気を纏っているんですもの。

保井さんの作品で常に問い続けている「自然との共存」と「存在性」の妙を感じました。

ひととおり堪能し、撮影が終わった後に「人」の面白さや不思議さのような部分をベラベラとお話させてもらったのですが、そこはもうちょっと話を煮詰めてから公開したいと思います。人ってすごくインパクトがあり、見る人に大きな反応を与えがち。もちろん子供であればその反応は本当に種々多様。様々な角度で興味が尽きません。
SNSの発展でアイコン画像やSelfieも一般的になったけれど、それまでは(特に日本人は)こんな風に人を見たり撮ったり、自分をさらけ出していたり作り込んだり、ということはなかったのではないでしょうか。
当たり前は常に変化する。
私は創造もするけれど、それを記録していきたいと思っています。


最後に!!
週末は事務所で映画部 初 活動日でした。
事務所の壁に、昨年の展示以来 借りているプロジェクターで、みんなで映画を見て話し合う会。これは結構良いので、映画部を月1で行うようにしたいと思いまーす!
(入部希望者は募集しますが、1回の人数制限をしっかりかけます。笑)
そしてそして、やっと岡本太郎記念館で開催中の「舘鼻則孝 呪力の美学」展に取材へ。
これはCafeglobeの第5回目の掲載予定ですので、皆様おたのしみに :)




作家展示情報
-------
保井智貴 Tomotaka Yasui

「遠くにある意志。」
2016.12.16 fri - 12.24 sat
2017.1.6 fri - 1.21 sat
MA2Gallery