ガラスの板に浮き出る数々の肖像。どの人物もとても個性的で 思わずじっと覗き込む。ハリウッドの人気俳優ジャン・レノ、ジョニー・デップなど多くの海外スターを撮影し、ファッションから広告まで海外で高い評価を受け続ける本間日呂志さんの再始動プロジェクトのリリースパーティ。
初めて聞いたことば「湿板写真」
本間さんとちょうど1月程前にお会いした時に、一体全体それはなんですか!!?と勢い良く質問。どうやらガラスの板に直接 感光膜を塗布し、硝酸銀溶液で銀粒子を定着させフィルムをつくる写真技法と。え、え、え、それってつまり、フィルムっていうかガラス板ということですよね!?
結構な衝撃でした。曲がりなりにも、高校のときも写真部だったし 大学院でも写真の授業を専攻しているので現像からプリントまでそこそこフィルムの経験値はあるわけで、しかも中判〜大判まで試したこともあったり。でも「湿板写真」なんて聞いたこと無く。。。勉強不足で恥ずかしい。とはいえ知りたいので恥なんてどっちでもいい。なんと150年以上前の技法だそうです。本間さんの独特な雰囲気、その技法、なんだかとてもしっくりきます。スタジオで「じっとしててね」と声を掛けながら撮らなくてはならないシャッタースピードなので、それもまた一回の重みが増す 独特の行程のようです。
オープニングでは 特別に演奏とダンス、さらにそれを実際に撮影する本間さんの姿を見ることが出来ました。今回の展示は原宿にある IKI-BA粋場 にて2014年5月18日までとちょっと短期間の展示なのですが、NUNの活動は始まったばかり。今後も楽しみにしつつ、本間さんのアトリエ取材を夢見るのでした。
Junko / Yuka Goto / Masaya Kushino |
NUN Official HP http://n-u-n.jp
湿板肖像写真展
2014.5.15.thu - 5.18.sun
会場 IKI-BA粋場
住所 東京都渋谷区神宮前3丁目21-17
電話 03-6447-2457
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作家プロフィール
本間日呂志 ほんまひろし(フォトグラファー)
ファッション、 ポートレイト、ルポルタージュ、ランドスケープ等、雑誌、広告他、あらゆるメディアで作品を発表。
2008年国際造園家の倉島素直氏とスタートしたsakura projectでは、2012年のニューヨークのアメリカ自然史博物館で写真展示。2013年にクアラルンプールで開催された、ASEAN40の日本ブースメインビジュアルとして写真提供。2015年4月にスタートするニューヨークでの桜の植樹にあわせてsakura写真展も予定されている。2013年よりオルタナティブフォトグラフィーである湿板写真を研究、撮影を開始。2014年5月より、クリエーター達と共に湿板写真プロジェクト、 NUNをスタートさせる。
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